近年、生活必需品の多くがネット通販で買えるようになり、ドラッグストアの商品(医薬品・日用品・化粧品など)も、オンラインで手軽に入手できるようになりました。
しかし、医薬品の購入には注意が必要です。インターネット上には違法な通販サイトが存在し、健康被害などのトラブルが発生するケースもあります。
そこで本記事では、医薬品をネット通販で購入するメリット・デメリットと、安全に利用するためのポイントを解説します。
ネット通販で医薬品を買うメリット・デメリット
医薬品をネット通販で買うおもなメリットは以下の3つです。
- 24時間いつでもどこでも医薬品を購入可能
- 複数の通販サイトを比較してお得な商品を選べる
- 対面で購入しにくい商品が気軽に買える
最大の利点は場所や時間を選ばずに医薬品を購入できる点です。自宅にいながら注文し、配送してもらえるため、体調が悪いときに外出せずに医薬品が手に入ります。
また、同じ商品でも価格やポイント還元率が異なるため、複数のサイトを比較してよりお得な商品が選べます。
対面で購入しにくい商品(痔の薬、育毛剤、避妊具、生理用品など)を、人の目を気にすることなく気軽に購入できる点も大きなメリットです。
一方、デメリットも3つあります。
- 医療用医薬品(処方薬)は購入できない
- 薬剤師の対面アドバイスが受けられない
- 違法な通販サイトが存在する
医薬品はおもに医療用医薬品と一般用医薬品に分けられますが、医師の処方が必要な医療用医薬品は購入できません(購入できるのは一般用医薬品のみ)。
通販サイトでも電話やメールで薬剤師に相談することは可能ですが、対面でのやりとりに比べると十分な説明が受けられない可能性があります。
さらに、インターネット上には販売許可を得ていない違法な通販サイトが存在し、品質保証がない医薬品を購入してしまうリスクもあります。
ネット通販を安全に利用するためのポイント
医薬品をネット通販で購入する際は、以下の2点に注意しましょう。
- 信頼できる通販サイトで購入する
- 健康状態や症状に合った医薬品を選ぶ
第1に、医薬品の効果を強調した広告や価格の安さに惑わされずに、信頼性の高い通販サイトで購入することが重要です。
薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に基づく安全基準を満たしていない通販サイトは避けましょう。
具体的には、以下の情報が掲載されている通販サイトなら安心です。
- 実店舗の情報(正式名称、住所、店舗の写真)
- 医薬品販売業許可証の内容(許可番号、店舗管理者など)
- 勤務する薬剤師の氏名・登録番号
- 相談用の連絡先(電話番号)
第2に、医薬品の効能・用法・使用上の注意などをしっかりと確認し、使用者の健康状態や症状に合った商品を選ぶこと。
妊娠中の方、持病のある方、現在服用している薬がある方は特に注意が必要です。
不明な点があれば、通販サイトの相談用連絡先に問い合わせ、薬剤師に相談することをおすすめします。
まとめ
ドラッグストア通販は、時間や場所を選ばずに利用できる便利なサービスです。
ただし、医薬品を購入する際には、安全に利用できる通販サイトであることを確認し、使用者の健康状態や症状に合った商品を選ぶことが大切です。
この記事を参考に、ドラッグストア通販を有効に活用してください。